- いつも意見を主張できず、後悔してしまう人
- 自分の言いたいことが言えず、場の雰囲気に流されてしまう人
- 主張できないことによる周囲からのイメージが気になる人
自己主張がなかなかできず、上記のような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
私もそのうちの一人で、
「あのとき我慢しないで言っておけばよかった」
「周囲におとなしい印象を与えているんだろうな」
というように、自己主張できずに物事が自分のイメージしていない方向にいってしまうことや周囲のイメージの低下に悩むことが多くありました。
自己主張できない人のなかには
「元からおとなしいからしょうがない」
「自分は小さいころからそういう性格だからどうしようもない」
と考える人もいますが、そんなことはありません。自己主張できないのは、「主張」という行動量が少ないだけであり、行動は意識して改善することが可能なのです。
私も自己主張が苦手でしたが、主張を増やすために行動を続けた結果、すこしずつ自己主張できるようになりました。
本記事では、自己主張ができない原因と、私が自己主張できるようになるまでに実践したことをご紹介していきたいと思います。
自己主張ができない原因
自己主張ができない人は、なぜできないのでしょうか。いくつか自己主張ができない原因をピックアップしてみます。
相手を優先しすぎる
相手を優先しすぎることが原因となっているかもしれません。
「相手がしたいことは全部させてあげよう」
「相手の言うことは全部聞いてあげよう」
というように、相手を尊重しすぎるあまり、自分の意見が伝えられなくなるパターンもあります。
こちらに当てはまる人は、相当心優しい人ですね。
迷惑をかけてしまうと感じる
自分が意見を主張することで、
「迷惑をかけてしまうのでは…」
と感じる人もいるかと思います。
例えば、グループで行動するときに自分だけ意見が違うといった場合や、会議ですでに方向性が決まったなかで反対意見がある場合などです。
自分の意見を発言することに対して、「場の雰囲気を乱してしまう」「せっかく決まったのに後戻りさせてしまう」など、マイナスのイメージを抱き、
「邪魔してしまうし、言わないでおこう」
と、主張をひかえてしまうのです。実際に私はこのパターンでした。
自分の言うことに自信がない
「間違ってたらどうしよう…」
「的外れなことを言ってしまったら笑われるかも…」
というように、自分の意見に自信がなく、主張できないケースもあります。
完璧主義の人やプライドが高い人、他人の目線を過剰に気にしてしまう人によくあるパターンです。
批判や反対意見が怖い
意見を主張することで、
「批判されたらどうしよう…」
「反対意見をボロボロに言われてしまうかも…」
という不安をもつ人もいます。
人は自分を守りたい生き物なので、
「自分の意見が批判されて傷つくくらいなら、言うのをやめよう」
という思考にシフトしてしまいます。
自己主張できるようになるには?自己主張が苦手な私が実践した5つの対策
ここからは、自己主張できるようになるには何をすればよいのか、筆者の体験をもとに書いていきたいと思います。
私は、自己主張の苦手を克服するために、5つのことを意識し行動しました。
徐々に自己主張の苦手が克服できてきて、3ヶ月ほどで自己主張がスムーズにできるようになりましたが、その後も継続して行っています。
そのステップをご紹介します。
- 「主張」に対する考え方の修正
- イメージトレーニングを繰り返し行う
- 自分の意見を言う前に、相手の意見を受け入れる
- 自分の意見をいうときは、「私は」からはじめる
- 意思表示をはっきりと行う
順にご説明します。
1. 「主張すること」に対するネガティブな考え方の修正
まず、「自己主張すること」に対するネガティブなイメージを修正する必要があります。
私は、「主張することはより良い関係づくりのために必要な手段である」という考え方を持つようにしました。
そもそも「自分の意見は言う必要がない」「言っても無駄だ」と思っていたのでは、いつまでたっても自己主張できるようにはなりません。
私はこれまで、主張することで「迷惑になってしまう」「邪魔をしてしまう」と考えてしまうことが多かったのですが、この間違った考えを修正し、「自分の意見を言うことは悪いことではない」と頭に叩き込ませました。
2. イメージトレーニングを繰り返し行う
イメージトレーニングも何度も行いました。
具体的には、自分が意見をきちんと主張している姿を思い浮かべることです。
イメージトレーニングを行い自己主張そのものに慣れさせることで、実際の会議などで少しずつ発言ができるようになりました。また、イメージトレーニングを繰り返すことで、自信をもって主張できるようにもなります。
3. 自分の意見を言う前に、相手の意見を受け入れる
主張する前に、相手の意見を素直に受け入れることを意識しました。
良好なコミュニケーションのためには、お互いの意見を尊重することが必要不可欠です。いざ自己主張のためのトレーニングを行っても、自分の意見を無理に出しすぎては逆効果です。
「言う前にまずは相手の話を聞く」ということを心掛け、良好なコミュニケーションを意識しました。
4. 自分の意見を言うときは、「私は」からはじめる
自分の意見を主張するときは、必ず「私は~」を最初につけることを意識しました。
理由は、「自分の意見をしっかり伝えていますよ」ということを意識づけるためです。
意見を明確にすることで、場の雰囲気に流されにくくし、周囲からの消極的なイメージを変えようとしました。
5. 意思表示ははっきり行う
自分の意思は曖昧にせず、「私は~と思う」とはっきり伝えることも意識しました。
中途半端な主張だと、「…で、結局なに?」「どっちの立場なの?」と相手の反応も鈍くなってしまいます。
相手の反応が良くないと、「今の意見、違ったかな…」「やっぱり主張することは怖いので、やめておこう」などと、自己主張への苦手意識が増してしまいます。
そうならないためにも、意思表示ははっきりと行うようにすることが重要です。
まとめ:アサーションを身に着けよう
ここまで、自己主張ができない原因と解決する方法をご紹介してきました。
私が自己主張できるようになるために身に着けた5つのスキルはアサーションといわれています。
アサーションとは、柔軟に相手の意見を尊重しながら、自分の意見も伝えるというようなコミュニケーションスキルです。自分の主張を一方的に押し付けるわけでも、自分の主張を押し殺すわけでもありません。
相手の意見を柔軟に受け入れ、自分の意見もきちんと主張できるような能力であり、良好なコミュニケーションを進める上でも重要なスキルなのです。
つまり、自己主張が苦手な人はアサーションを習得することが克服へのキーとなるのです。
私と同じように自己主張ができず悩んでいる方は、私が行った5つを実践していただき、アサーションを身に着けましょう!
ありがとうございました!